実例一覧 / 罫線の引き方
罫線は「引く」より「減らす」。全セルを囲む格子をやめると、中身のほうが主役になります。
表を作ると、まず全セルに格子の罫線を引きたくなります。しかし罫線は、それ自体が視覚的な情報を持ちます。10列20行の表に格子を引くと、線の本数は600本を超え、文字や数字より線のほうが多い状態になります。読みたいのは中身のはずなのに、目に入るのは網目です。
基本は、見出しの下に1本だけ引くことです。見出しと本文を分ける境界だけが、罫線でなければ表現しにくい情報だからです。行の区切りは、ごく淡いストライプか、行間の余白に任せます。列の区切りは、右寄せ・左寄せの配置と列幅でほとんど表現できます。
横罫だけを薄く引く方法も有効です。数字が多い表では、行をまたいで視線がずれる事故が起きやすいので、行と行のあいだにだけ極細の線を引くと安定します。このときも縦線は引きません。縦線は列を分断するので、長い文字列が入る列があると、視線が何度も止まります。
合計行のように「ここだけは境界」という場所には、太めの線を1本だけ引きます。線を減らしたぶん、残した1本が確実に効きます。装飾は、減らすほど残ったものが強くなります。