実例一覧 / 余白と行高・列幅
読みやすさの大半は余白で決まります。行高と列幅は装飾ではなく、情報設計の一部です。
既定のままの表が窮屈に見えるのは、行高が文字の高さぎりぎりに設定されているからです。行高を数ピクセル広げるだけで、罫線も色も足さずに読みやすくなります。画面で使う表なら24〜28ピクセル程度が扱いやすく、タイトル行はさらに広く取ると、表の始まりがはっきりします。
列幅は、その列に入る文字の量から決めます。タスク名や書名のように長い文字列が入る列は広く、日付や数量のような短い列は狭く。すべての列を同じ幅にそろえた表は、一見整って見えますが、長い文字が切れて隣に流れ、短い列は無駄に空きます。列幅は「そろえる」ものではなく「必要な量に合わせる」ものです。
ただし、数値の列だけは幅をそろえる価値があります。同じ性格の数字が並ぶ列(第1週〜第4週、1月〜12月など)は幅を統一すると、数字の位置が縦にそろい、行をまたいだ比較がしやすくなります。
余白は「落ち着き」も作ります。行数の少ない表ほど、詰めて並べると安っぽく見えます。5行や6行しかないサマリー表は、行高を広めに取り、周囲に余裕を持たせるだけで、印刷した書類のような佇まいになります。装飾を足したくなったら、まず余白を増やしてみてください。たいていはそれで足ります。